男性の排尿障害の改善 | 前立腺肥大症の原因と治療方法

男性の排尿障害の改善 | 前立腺肥大症の原因と治療方法

男性の排尿障害の改善 | 前立腺肥大症の原因と治療方法

「最近、トイレが近くて困る」

「なんだかおしっこが出きっていない感じがする」

「夜に何度もトイレに起きるので辛い」


近年、このような排尿障害の悩みを訴える中高年男性が増えています。男性は泌尿器が女性と異なるため、男性特有の排尿障害があります。その代表が前立腺肥大症による排尿障害です。

今回は、前立腺肥大症の原因と、改善のための治療方法についてまとめます。

前立腺肥大症とは

前立腺とは、男性特有の器官です。膀胱から尿道の付け根を取り囲んでおり、精液の一部である前立腺液を分泌し、精子の働きを助けます。

前立腺肥大症は、その前立腺が大きく肥大する疾患です。原因は老化ともいわれていますが、未だ明確には解明されていません。正常な前立腺は親指の頭くらいの大きさですが、前立腺肥大症では小さい鶏卵くらいの大きさになることもあります。

中高年男性の多くに見られる症状で、年代が高くなるほど罹患率も高くなります。60歳では半数以上の人がかかるとされていますが、症状には個人差があるため、その全てに特別な治療を必要とするわけではありません。

男性の排尿障害の原因の前立腺肥大症とは

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症の症状は、膀胱への刺激から始まります。前立腺は膀胱の付け根から尿道を取り囲んでいるため、肥大すると膀胱の出口や尿道への刺激が強くなり、膀胱に尿が溜まっていなくても尿意を感じるようになります。

それが原因で、トイレに行ったばかりなのにすぐにおしっこがしたくなる「頻尿」の症状が現れます。夜もトイレが近いので、夜中に何度も起きてトイレに通うようになると、生活にも支障が出てきます。

次に、「残尿」が始まります。残尿というのは、おしっこが出にくくなっているために、トイレに行った後でも膀胱におしっこが残っている状態です。この段階では排尿障害がかなり進行しており、いきまないとおしっこが出なくなります。

残尿の量は30〜50ccくらいになると、強い不快感を感じます。そのような時に深酒をしたりすると、前立腺が充血し、一時的に尿が完全に止まってしまう「尿閉」となり、救急車で病院に担ぎ込まれるような事態になってしまうこともあります。

前立腺肥大症の治療方法

前立腺肥大症の症状で病院を受診すると、状態を調べるとともに、前立腺癌、膀胱頸部硬化症、前立腺結石などの疾患がないかどうかをチェックします。

前立腺肥大症という確定診断が出たら、治療を行います。前立腺肥大症の治療の目的は、排尿障害をなくすこと、つまり、おしっこが正常に出るようにすることです。

男性の前立腺肥大症の治療方法

まず行われる改善方法は薬物療法です。前立腺肥大の薬は、ホルモン系、漢方薬、アミノ酸製剤、α1受容体遮断薬などが用いられます。

同時に、食事療法の指導も行われます。前立腺肥大症はメタボリックシンドロームとの関連性が指摘されており、脂質を抑え、昔ながらの和食を続けることで、排尿障害が改善することもあります。また、ノコギリヤシのサプリメントなどを取り入れてみるのもよいでしょう。

それでも、前立腺の肥大が進み排尿障害が悪化した場合には、手術によって前立腺の除去を行うことがあります。手術を行えば排尿障害はなくなるものの、逆行性射精(射精時に精液が膀胱側へ流れる現象)などの後遺症もあるため、最終手段と考えられています。

早めの対策を

前立腺肥大症による排尿障害は、早期に適切な治療を行うことで改善が期待できるものです。「年のせい」と諦めて我慢を続けることはありません。早めに治療を始めて気持ちよくおしっこが出来るようにし、快適なシニアライフを送りましょう。