【残尿感がある・尿の勢いがない…】男性の排尿障害の原因と対処法

残尿感がある・尿の勢いがない…男性の排尿障害の原因と対処法

【残尿感がある・尿の勢いがない…】男性の排尿障害の原因と対処法

男性用トイレでは、勢いよく用を済ませて短時間で出て行く人と、いつまでも便器の前から離れず時間がかかる人がいます。前者は若い人がほとんどで、後者は中高年ばかりというのが、見慣れた光景です。

中高年男性で、「おしっこに勢いがない」と感じたら黄色信号。勢いの弱いおしっこをゆっくりと出すものの、なかなか全部出し切った感じがしなくなってきます。それが、「残尿感」です。

残尿感とは、文字通り「尿が残っている感じ」のことです。「感じ」があっても本当に膀胱に尿が残っているケースはあまり多くありません。その意味で、本当に尿が残っている「残尿」とは区別されます。

今回は、男性の残尿感や、尿の勢いがない時の原因・対処法についてまとめます。

男性特有の疾患、前立腺肥大症

男性のおしっこの勢いがなくなってきたり、出し切った感じがしなくなったりする主な原因は、前立腺肥大症です。

前立腺は膀胱の下の部分で尿道を取り囲むようにある男性特有の器官です。歳をとるにつれ、この臓器が肥大して尿道を圧迫するのが前立腺肥大症です。

尿道が圧迫されることが原因で、尿の勢いがない「尿勢低下」、トイレが近くなる昼間の「頻尿」や「夜間頻尿」、排尿後の「残尿感」、尿が途中で途切れる「尿線途絶」などの症状が出ます。

男性の残尿感と前立腺肥大症

前立腺肥大症では、前立腺の内側から全体的に肥大します。それに対して前立腺の外側に腫瘤ができるのが前立腺癌です。前立腺癌では、初期症状として頻尿や残尿感などの排尿障害がみられないので注意しましょう。

いずれにせよ、「前立腺肥大症かもしれない」という症状が続くようになったら、一度泌尿器科を受診しておきましょう。

症状が軽い場合

前立腺肥大症は年を重ねるにつれて罹患率が高くなり、60代以上では半数以上の男性がかかるとされています。とはいっても、軽度のまま生活に特に支障なくすごせる人もいれば、手術が必要なほどに悪化する人まで、症状の重さは人それぞれです。対処法は、症状の進み具合で変わってきます。

特に生活に支障がない前立腺肥大症の対処法としては、水分を飲む量をコントロールしたり、少し尿漏れが気になる時は尿漏れパッドでしのぎながら、食生活の改善をするなどして症状を軽くすることを目指します。

男性の前立腺肥大による残尿感の対処法

前立腺肥大症が増えているのは、食事の欧米化にも原因があるとされています。油や糖分が少なく野菜を多く使った昔ながらの和食中心の食生活に変えることで、前立腺肥大症の症状を緩和し進行を遅らせることができます。また、ノコギリヤシやイソサミジンなどのサプリメントを摂るのもお勧めです。

症状が重い場合

前立腺肥大症の症状が悪化すると、1時間に一度はトイレに通うようになったり、夜間に何度もトイレに起きるなど、日常生活に支障が出てきます。お酒をいつもより多く飲んだ時などに、急におしっこが出なくなる「尿閉」になって救急車で病院に担ぎ込まれるというケースもあります。

さらに、いつもポタポタと尿漏れがつづく「溢流性失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)」という症状が出ると、腎臓の疾患につながる危険があるため早急に治療を行わなければなりません。

前立腺肥大症は、治療すればほとんどが生活に支障のないレベルまで改善できます。「年だから」と諦めて悪化するまで放置せず、早めに泌尿器科を受診して適切な治療を行いましょう。