若いのに頻尿になる原因 20代、30代での頻尿
頻尿に悩むのは高齢者ばかりのイメージがありますが、若い人の中にも様々な原因で「トイレが近い」という悩みを持っている方が多くいます。頻尿はなかなか複雑な生理現象なのです。
今回は、そうした若いのに頻尿になる原因について詳しく取り上げます。
膀胱炎がきっかけで心因性頻尿に
Aさん(30代、女性)は2年前に突然、膀胱炎にかかりました。
治療して膀胱炎が完治した後も、1時間に1回はトイレに行かないと気になって何も手につきません。仕事のお付き合いで飲みに行く時などは、飲まないうちからトイレに行きたくなって、2時間に5回以上もトイレに駆け込んでしまいます。
そのうち人と会食をすることが嫌になり、行動範囲が狭くなってしまったそうです。
これは、膀胱炎がきっかけとなった心因性頻尿の事例です。
Aさんは心療内科で治療を受けて回復に向かっているそうですが、ちょっとした原因で若いのに頻尿になってしまうことがあるのです。
若いのに頻尿になった場合、高齢者よりも相談するまでの敷居が高く感じることが多いようです。しかし、心因性頻尿を放っておくと、「過活動性膀胱」という病的な頻尿になってしまうこともあります。
若い女性が頻尿になる原因
20代、30代の頻尿は、男性よりも女性の方に多くみられます。
なぜなら、女性は体のつくりがおしっこを止めておきにくく、細菌感染にかかりやすくなっており、また、生殖器が膀胱を圧迫することがあるためです。
<女性が若いのに頻尿になる主な原因>
若い男性が頻尿になる原因とは?
20代、30代の男性が若いのに頻尿になる原因としては、前立腺肥大症、前立腺炎などがあげられます。
前立腺肥大症は高齢化するほどかかりやすくなる病気ですが、若い男性でもなることがあります。おしっこが細くなり残尿感も残るため、昼夜ともにトイレが近くなります。
男性・女性に共通の頻尿の原因とは?
20代、30代の男性・女性両方に多く見られる頻尿の主な原因は以下の通りです。
- 膀胱炎、尿道炎などの細菌感染による頻尿
- ストレスによる心因性頻尿
- 過動性膀胱による頻尿
- 心不全による頻尿
特に近年は、過動性膀胱による頻尿が多くなっているようです。
一人で悩まず治療しましょう!
高齢者の多くが頻尿に悩んでいるというのは本当ですが、20代、30代の若者の頻尿も増えてきています。
「若いのに頻尿なんて恥ずかしい」という気持ちが強いために、ちょっとしたきっかけで心因性頻尿になる確率は、むしろ20代、30代の方が高いかもしれません。
適切な治療をすれば、頻尿の大部分は治ります。早めに適切な治療をして、スッキリした毎日を取り戻しましょう。