【すぐにトイレに行きたくなる】治療薬による過活動膀胱の改善経験

【すぐにトイレに行きたくなる】治療薬による過活動膀胱の改善経験

【すぐにトイレに行きたくなる】治療薬による過活動膀胱の改善経験

 H.Yさん(男性)、30代、会社員

子供の頃からの頻尿の苦しみ

私の場合、過活動膀胱という病気が知られるよりずっと前から、頻尿に対しての悩みを抱えていました。

小学校・中学校・高校と、1つの授業は1時間以内が普通だと思います。私の場合、休み時間の度にお手洗いに行くのは、ほぼ当然の状態でした。それにも関わらず、授業中にどうしても我慢出来なくなってしまい、教師に断って授業中にトイレで離席することがありました。

過活動膀胱という病気が医学的に認められたのは比較的近年の話らしいのですが、当時は私自身も全くそんな知識はなく、トイレに行くための口実としては、お腹が弱くすぐに腹痛になってしまうという話で通していました。

子供の頃からの過活動膀胱による頻尿の苦しみ

人生の節目となる大学入試の際も、各テスト前には絞り出しておくくらいの気持ちでトイレには行っておくのですが、試験中にどうにも堪え難い尿意に襲われ、上記のように腹痛という理由で何度か離席した苦い思い出があります。

大学に入ってからは、授業は1コマ90分となり、授業の合間の休み時間にトイレに行く事は当然ですが、授業中にトイレに行くために離席させて貰うことも度々ありました。授業中に1度トイレで離席しているにも関わらず、すぐに強い尿意に襲われる事もあり、必死に時計を見ながら我慢したり、最悪の場合もう1度トイレに行かせてもらうこともありました。

そういう症状に見舞われた時は、もう授業どころではありませんでした。しかし、当時の私には解決策が思い浮かぶはずもなく、自由にトイレに行ける時以外は、極力水分をとることを控えるくらいしか出来ずにいました。今思えば、その堪え難い切迫した尿意が、過活動膀胱の症状だったのだと実感しています。

社会人になってからも続く苦しみ

そんな調子だった私は、社会人になってからも当然頻尿のことで悩み続けます。外回りの仕事をしていた時は、自分の行動範囲の中でお手洗いを借りれるスーパーやコンビニ、公園の位置などをしっかり把握していました。

内勤の事務職になってからも、午後一番に事務職での打ち合わせが週に何度かありました。およそ15〜30分程度の打ち合わせです。昼休みの終わり頃には、ちゃんとトイレに行っておくのですが、この打ち合わせの最中に切迫した尿意に襲われて離席した事も何度もありました。

社会人になってもすぐにトイレに行きたくなる

この年齢になると、友人と自家用車で相乗りして出かけたりする機会もあったのですが、1時間程度の車移動の最中でも、すぐに強い尿意に襲われてコンビニに寄ったり、目的地に着いてトイレに駆け込んだりするということもありました。

この当時も、病気という認識がなかったので、友人も苦笑い。私もどうしたらいいのか全く分からないような状況でした。また、恋人とベッドで身体の関係を持つ場面でも、途中で尿意に襲われて中断してトイレに行ったなんてこともあります。

泌尿器科の受診と診断

社会人になって5年ほど経った頃でした。過活動膀胱という症状を認識していた訳ではないのですが、当時お付き合いしていた恋人から、一緒にいる間にトイレに行きたくなる回数が多過ぎることを心配され、泌尿器科の受診を勧められました。

私自身もここまで20数年間、頻尿の症状に耐えながらも、「体質なんだ」と考えて諦めていましたが、もし泌尿器科の受診で改善されるのであればと考えて、迷わずに受診を決意しました。

そして受診した病院では、尿検査・膀胱のエコー検査・尿の量の検査などを行ってもらい、過活動膀胱と診断されました。1時間に1回以上の尿意がほぼ普通の状態にだった私は、1度辺りの尿の量も少なく(何ミリと説明を受けたのですが、そこまでは覚えていません)、トイレに行きたい感覚がある時に診てもらったエコーでも、膀胱の中にある尿の量は少ないという事から、この診断に至ったと説明されました。

過活動膀胱の治療薬を服用

そこで処方して貰ったのが、ベシケアという薬でした。錠剤タイプの飲み薬で5mg錠と2.5mg錠がある過活動膀胱の治療薬です。1日の最大量は10mgですが、私は長年の症状であったことや、症状自体のレベルから、最初は1日に5mg×2錠分の処方から服用がスタートしました。副作用が気になる事がなければ、1ヶ月はそのペースで飲むように指示されました。

特に副作用を強く感じる事もなく服用を続けて、数日〜2週間くらいの頃です。たまたま仕事が忙しい日があったのですが、その日は気づいたら昼休みで、その時に、朝行ったっきり1度もトイレに行かなかった事に気づきました。今までは、どんなに忙しくても4時間以上トイレに行かずに過ごした記憶など1度もなかったので、薬が効いていることを強く実感しました。

そこから3年程、通院とベシケアの服用を続けました。当初1日当り10mgからスタートしましたが、5mg、2.5mgと徐々に服用量を落とし、医師と症状を相談しながら治療を継続して行きました。

尿意切迫感の改善

最終的には、医師から「薬の服用を止めてみよう」と言われるところまで、症状の改善が見られました。治療を続けて改善したといっても、どうしてもトイレが近い日はあるのですが、日常生活内でトイレのことばかりを気にしなければならないという状況からは解放されました。

様々な頻尿の市販薬もありますが、私のように切迫感のある尿意を日常的に感じる事が多い方は、泌尿器科の受診をお勧めします。長期的な治療になるとは思うので、信頼出来る病院・医師を見つけられることをお祈りします。

頻尿のイメージ

最後に、長年頻尿に苦しんだ自分だからこそ思うことですが、過活動膀胱などからの切迫感のある尿意という状態は、その症状を持っていない人からは理解されません。あと5分で目的地に着くことが分かっているのに、どうしてもコンビニ等に寄ってトイレに行きたいと言うと、友人に不思議がられた記憶があります。

「あと5分我慢出来ないほどの切迫した尿意」は、こういった症状を持たない方には無い事のようです。

また、頻尿は中高年〜年寄りの病気というイメージを持たれている傾向があるようですが、若い人でもこういった病気から頻尿になることは、よくあることだと医師は認識しているそうです。

切迫性の尿意に悩んでいる方は、まずは病院で診察して貰う事。そして、その症状と通院・服薬していることは、学校や職場にも伝えておく事で、精神的にもだいぶ楽になるのではないかと思います。