尿の出が悪い・頻尿・残尿感がある | 男性の前立腺肥大の症状と原因

尿の出が悪い・頻尿・残尿感がある | 男性の前立腺肥大の症状と原因

尿の出が悪い・頻尿・残尿感がある | 男性の前立腺肥大の症状と原因

中高年になると、排尿トラブルに悩んでいる方はかなりの数に上ります。筆者はカラオケボックスで、取引先の接待客同士がドアの近くの席をとり合う光景を見たことがあります。お二人とも「トイレが近いもので…」とおっしゃっていましたが、おしっこが近いというのはなかなか大変だと思ったものでした。

トイレが近い「頻尿」の他に、中高年男性の間では、「尿の出が悪いのでトイレに時間がかかる」「残尿感がある」といった悩みがよく聞かれます。これらの症状は、前立腺肥大症が原因となっている場合が多く、60代では半数以上がかかるとされています。

尿の出が悪い・頻尿・残尿感の原因

前立腺肥大症とは

前立腺は、膀胱の付け根から尿道をぐるりと取り囲むようについているクルミ大の器官です。精子を活性化させる前立腺液を分泌する、生殖に欠かせない大事な臓器です。

その前立腺は、加齢とともに内部の細胞数が増加し、肥大化します。その原因は、加齢による男性ホルモンの変化、食生活の欧米化、喫煙、肥満、アルコールの多飲など様々な説がありますが、はっきりと解明されていない点が未だ多くあります。

前立腺肥大症の症状

前立腺は尿道を囲んでいるため、肥大化すると尿道は圧迫されて狭くなっていきます。すると、尿道が狭くなって尿の出が悪いために、尿に勢いがなくなり、チョロチョロとしか出なくなります。

また、「排尿後に尿道に残っていた尿が漏れてしまう(排尿後尿滴下)」「排尿が終わってもまだ出し足りない感じがする(残尿感)」などの症状が現れます。

残尿感は、尿の出が悪いために感じることがほとんどで、本当に膀胱に尿が残っている「残尿」とは区別されます。

尿の出が悪い前立腺肥大の症状と原因

また、前立腺が肥大すると、膀胱を圧迫して刺激します。それが原因で、頻繁に尿意が襲ってきてトイレが近くなる「頻尿」、夜に何度もトイレに通う「夜間頻尿」の症状が出ます。

前立腺肥大症が悪化すると、終いには尿管が塞がってしまい、尿がほとんど出なくなる「尿閉」になってしまいます。さらに、尿閉で膀胱に常に尿が残るようになると、膀胱中の細菌が腎臓まで上がって腎盂腎炎を発症する危険があります。

軽度の前立腺肥大症であっても、多量の飲酒をすることで前立腺が充血して、一時的に尿閉の症状が出ることもありますので、注意が必要です。

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適切な治療で快適に

今、泌尿器科の待合室には、50代以上の男性が溢れかえっています。一昔前までは、頻尿や尿の出が悪い症状があっても病院に行くことをせず、「歳のせいだから」と諦めていた人が多くいました。けれども今は情報が行き渡ってきたせいか、多くの人が恥ずかしがらずに堂々と受診しています。

実は前立腺肥大症は、その多くが投薬や手術で改善できる病気です。以前は前立腺を摘出する手術をすることも多かったのですが、現在では投薬による保存療法が主流となっています。

また、前立腺肥大症と前立腺がんの症状は似ているため、前立腺がんかどうかをチェックするという意味でも、早めに泌尿器科を受診しておくと安心です。