喉が渇く・大量の尿が出る | 糖尿病が原因の頻尿と治療経験

喉が渇く・大量の尿が出る | 糖尿病が原因の頻尿と治療経験

喉が渇く・大量の尿が出る | 糖尿病が原因の頻尿と治療経験

 K.Uさん(男性)、40代、会社員 

喉が渇く・大量の尿が出る

最初は自分が頻尿だと気づいていませんでした。夜中に2度も3度も起きてトイレに行くようになり、喉が渇くことも多くなってきたので、「もしかして自分は頻尿なのではないか」と思い始めたのは、症状が出始めてから2~3カ月たってからだったと思います。

問題は、トイレに行きたくなる間隔が徐々に短くなっていったことです。最初は1時間に1回ぐらいだったのが、だんだん短くなっていき、ひどい時では30分に1回ペースでトイレに行かないといけないような状態になりました。それだけトイレに頻繁に行くのに、出る時にはまるで滝のように大量の尿が出てくるのです。これだけ尿が出るのですから、当然喉が渇くようになり、さらに大量の水分を摂取しなければならなくなりました。そして、水分の摂取量が増えればまた頻尿なるという悪循環に陥っていきました。

仕事にも支障が出ていました

平時からすごく喉が渇くので、大きな水筒をいつも持ち歩いていました。当時は2リットル入りの水筒を持ち歩いていたのですが、それでも足りませんでした。会社からスーパーまでが至近距離にあるため、ミネラルウオーターを購入して水分を補充していたのですが、当時は1日に4リットルぐらいの水を飲んでいました。水とはいえ、これだけ摂取すればそれなりに経済的な負担にもなってきます。

また、頻尿ですから、仕事中も何度もトイレに行かなくてはならなくなるので困っていました。集中して作業を行おうとしても、トイレのたびに中断してしまい、効率はどうしても悪くなってしまいます。我慢しているとどんどん尿が溜まってしまい、失禁するのではないかという状態になったことも1度や2度ではありません。仕事にこのような支障が出たのが、私にとって一番深刻な問題でした。

頻尿の原因は糖尿病

自分が頻尿と意識するようになってから数カ月後には、喉の渇きに加えて味覚の変化や疲労感、体重の減少という症状が出てきたため、これは明らかにおかしいと思うようになってきました。ただ、仕事を放り出せるような状況にはありませんでしたので、そのうち医者に行けばいいと考え、しばらくの間は放置していました。

とはいえ、我慢にも限界があります。いよいよ「これはダメだ」という段階で、医者に行くことにしました。祖父、父と糖尿病を発症していましたので、もしかすると自分もそうではないかという心当たりはあったのですが、その考えは正解でした。頻尿の原因は糖尿病で、ケトアドーシスを引き起こしていました。「もう少し病院に来るのが遅れていれば、命にかかわる状態だった」と医師から厳しく叱責を受けました。その日のうちに入院となり、徹底的に治療を行うことになりました。

取り組んだ治療方法や今後の不安

入院中に行ったのはインスリン注射と、食事制限によって血糖値を下げるという、糖尿病の治療としては一般的なものです。加えて、大量の水分摂取と頻尿によって体内のカリウムがかなり失われていましたので、カリウムの数値が正常に戻るまでは水分の摂取を制限されました。これが極めて辛くて、夜などは喉が渇くために眠れなくなってしまったこともあるくらいです。

入院期間は1カ月半に及び、血糖値も標準状態に戻り、インスリン注射ではなく内服薬のみで過ごせるくらいまで回復しました。これによって頻尿もおさまり、現在はカロリー制限と内服薬以外は、ほぼ健常者並みの生活を送れるようになっています。

ただ、糖尿病で怖いのは合併症です。治療しても完全に治る病気ではありませんので、常に病状をコントロールしていなければなりません。現在は医師の指導に従った生活を送り、2カ月に1回は病院で診察を受けています。眼科にも年に1回通い、眼底検査を行っています。

上にも書きましたが完治する病気ではありませんし、血糖をコントロールしていても完全に合併症の不安が消えるわけではありませんので、そこが将来的な問題だといえるでしょう。私の場合は、大量の尿や頻尿という意外なところから糖尿病の発見につながりましたが、こうしたちょっとしたサインを見逃さないようにして、合併症にも気をつけていきたいと思います。