頻尿・残尿感で寝れない… | 夜間の尿意で眠れない原因と対策

頻尿・残尿感で寝れない… | 夜間の尿意で眠れない原因と対策

頻尿・残尿感で寝れない… | 夜間の尿意で眠れない原因と対策

健康な人は、夜布団に入って眠りにつくと、朝まで排尿のために起きることはほとんどありません。けれども、様々な原因で頻尿になると、「夜中に何度もトイレに起きる」「残尿感が気になって寝れない」といった悩みを抱えることがあります。

夜中寝ている時に、1〜2回以上トイレに起きる症状を夜間頻尿といいます。夜中に何度もトイレに通うため、寝不足になって日中の仕事や生活に支障が出たり、生活の質が下がったりしやすいのが、夜間頻尿の特徴です。

今回は、夜間の尿意で眠れない時の原因と対策についてまとめます。

加齢による抗利尿ホルモンの減少

40代半ば頃から加齢による様々な衰えが始まる中で、排尿においては夜間の”抗利尿ホルモン”の分泌が少なくなってきます。抗利尿ホルモンは、夜間にトイレに起きることがないよう、腎臓に働きかけて尿を濃くして尿量を少なくする役割のあるホルモンです。抗利尿ホルモンの分泌が少なくなると、夜間も尿量が減らないために、「何度もトイレに起きる」「尿意で眠れない」といったことの原因になります。

夜間の頻尿・残尿感で寝れない原因と対策

加齢による抗利尿ホルモンの減少は、自然な老化現象ですので、特別な治療が必要というわけではありません。対策としては、夜寝る前に水分を控えめにすることを心がけましょう。他の疾患がなければ、夜1〜2回ほどで済むので、寝不足で生活に深刻な支障が出ることはあまりありません。どうしても気になるようであれば、医師に相談することをおすすめします。

前立腺肥大症

前立腺は、膀胱の付け根から尿道を取り囲むようについている男性特有の器官です。その前立腺が肥大化するのが前立腺肥大症で、加齢とともに発症率が高まり、60代以降の男性の半数以上に見られます。

前立腺肥大症では、尿道が圧迫されて尿が出にくくなるほか、膀胱が刺激されて収縮することで、尿があまり溜まっていないのに尿意を感じて頻尿の症状がでます。高齢になると加齢による要因も加わって、夜間頻尿で毎日3回以上トイレに起きるという人も珍しくありません。

前立腺肥大症は、泌尿器科で適切な治療をすればほとんどが気にならない程度に治ります。夜間の頻尿・残尿感で寝れないような場合には、「歳をとったから仕方ない」と放置せず、泌尿器科を受診しましょう。

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膀胱炎

膀胱炎は、膀胱に入り込んだ細菌が繁殖し、膀胱の粘膜に炎症が起こる疾患です。女性は男性に比べて尿道が短いため、膀胱炎が起こりやすい身体の構造になっています。

膀胱炎になると、膀胱が炎症によって刺激を受け、排尿痛・頻尿・残尿感といった症状が出ます。夜間、尿意が気になって眠れないといった悩みを抱える場合もあります。

放置して悪化すると、腎盂腎炎などの病気につながることもあるため、早めに内科か泌尿器科を受診して治療を受けるようにしましょう。

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過活動膀胱

膀胱が過剰に収縮してしまうため、突然、我慢できないような強い尿意を感じるのが過活動膀胱と呼ばれる症状です。原因は様々で、脳卒中などの脳血管障害や、神経の損傷による神経因性のものと、前立腺肥大や骨盤底筋の損傷等の影響による非神経因性のものに分けられます。

過活動膀胱によって夜間頻尿になると、睡眠の質の低下による日中の疲労感や、尿意が気になって寝れないといった症状が出てきます。最近は、膀胱の収縮を緩和するさまざまな薬が用意されてきており、泌尿器科の薬物療法で多くが改善できる病気です。その他、骨盤底筋体操や、膀胱訓練等によって治療を行うことがあります。

心不全

足のむくみや運動時の息苦しさ、夜間のみ頻尿の症状がみられる場合には、心不全のサインかもしれません。

心不全によって心臓の血液循環能力が低下すると、立っている時は腎臓への血液流入が少なくなり、尿の量が減少します。しかし、夜寝る時には身体を横にするため、血流が回復し、夜間頻尿の症状が認められます。

このような症状が気になったら、早めに内科を受診してください。

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その他の対策

今回は、夜間の頻尿・残尿感で寝れない時の原因と対策についてご紹介しました。

夜間頻尿になると、眠れない・疲れがとれないといった悩みだけでなく、寝起きでトイレを往復することで転倒をしたり、冬場は寒いトイレで身体を冷やしてしまったりすることもあります。

原因の病気が治るまでは、少しでもトイレ通いを楽にするため、廊下の照明、暖房などを工夫してみましょう。また、夜間頻尿が長引く場合には、ポータブルトイレを寝室に設置すると格段にトイレが楽になります。