高齢者の夜間頻尿の原因

高齢者の夜間頻尿の原因

高齢者の夜間頻尿の原因

夜間頻尿は老若男女起こり得る症状ではありますが、中でも高齢者は若い人たちに比べて、頻尿に悩む人の割合が非常に高くなります。

高齢者の場合、年齢による体の機能低下により、頻尿を引き起こしやすい状態になっているためです。

ここでは、そうした高齢者の夜間頻尿の原因について詳しく取り上げたいと思います。

正常な排尿と夜間頻尿

排尿は脳でコントロールされています。脳からの指令に従って、腎臓、膀胱、尿管といった泌尿器がしっかり機能することで正常に排尿ができます。

膀胱に100〜200mlくらい尿がたまると、「そろそろトイレに行きたいな」という感覚があります。さらに尿がたまってくると、「トイレに行きたい」という気持ちがだんだん強まります。そして、トイレに入ってから自分の意志で尿を出します。尿は勢いよく途切れずに出て、30秒以内に200〜300mlの尿を出してスッキリします。これが正常な排尿です。

通常、このようなことは日中の起きている時に行われ、普通は夜眠っている時には行われません。けれども夜眠っている時に2回以上トイレに起きる場合を、「夜間頻尿」といいます。酷いときには夜に5回以上起きる場合もあるようです。

高齢になればなるほど夜間頻尿の割合は高くなり、問題になってきます。

高齢者の夜間頻尿に多い原因

人間は歳をとるにしたがって、内臓機能の低下膀胱の萎縮などが起こり、誰でも頻尿の傾向が現れ始めます。

特に心臓や腎臓の機能が衰えると、全身の活動量が多い昼間には必要な量の尿を作ることができなくなってしまい、その分、休んでいる夜間にも尿が作られるようになります。

また、歳をとると夜に尿の量を減らす抗利尿ホルモンが充分に分泌されなくなります。このような事情で、健康な高齢者でも夜間の尿が多くなっていきます。


高齢者の夜間頻尿の原因


さらに、男性高齢者の場合は前立腺肥大が増えていくことも夜間頻尿の原因になります。女性高齢者の場合は膀胱炎、尿道炎など細菌感染による夜間頻尿が多く見られます。

前立腺肥大や細菌感染のような直接的な原因がなくても、多くの高齢者が服用している利尿作用のある薬、たとえば血圧降下剤や強心剤の影響で夜間頻尿になることもあります。一時的なものですが、水分を多くとりすぎたり、塩辛いものが好きで塩分を多く摂りすぎたりすることも原因になります。

また、高齢になると眠りが浅くなりますので、そうしたことも夜間のトイレの回数を増やす原因になります。

あきらめずに改善しましょう

高齢者が夜間頻尿になると、夜に熟睡できなくなって日中にボーッとしてしまい、生活全体の質が下がってしまいます。また、寝起きの状態で暗い中トイレに行くのは若者でも足元が危ないのですから、高齢者はもっと危険です。転倒して骨折してしまうという事故が後を絶ちません。

また、夜間に何度もトイレに行く物音で、家族の睡眠も妨げられてしまいます。もしトイレに介助が必要な高齢者の場合は、介助者する家族も大変です。

夜間頻尿の症状を軽くする方法はいくつもありますので、高齢だから仕方がないとあきらめず、まずは専門医に相談して原因を確かめましょう。