女性の更年期障害と頻尿 | トイレに行く回数が多い原因と改善法

女性の更年期障害と頻尿 | トイレに行く回数が多い原因と改善法

女性の更年期障害と頻尿 | トイレに行く回数が多い原因と改善法

40代半ばから50代半ばにかけて、女性は次第に月経が少なくなっていき、1年間以上月経が認められなければ閉経となります。その閉経をはさんで、前の5年と後の5年を合わせた10年間を更年期といいます。

更年期を迎えた女性特有の症状を「更年期障害」といいます。様々な症状がありますが、おしっこが近くてトイレに行く回数が多い「頻尿」もその一つです。

今回は、更年期の女性の頻尿と改善法についてまとめます。

女性ホルモンの減少による自律神経の乱れ

更年期には、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少します。その急激な変化に体が追いつかず、自律神経の働きが乱れてしまうことが原因となり、様々な体調不良が起こります。

女性ホルモンの減少による自律神経の乱れと頻尿

特に、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、膀胱が収縮しておしっこを十分に溜められなくなったり、夜間に尿を凝縮するホルモンの分泌が不十分になったりするために、トイレに行く回数が多い頻尿の症状が出やすくなります。

加齢による骨盤底筋の緩み

女性は若い頃に妊娠や出産を経験することで、生殖器と泌尿器を支えている骨盤底筋群にダメージが残ることがあります。また、40代以降からの加齢による筋肉の衰えに伴い、骨盤底筋が緩んできます。

すると、子宮や膀胱の支えが弱まって正常な位置から外れてしまうために、おしっこが十分に溜まっていないのに強い尿意を感じる「過活動膀胱」やおしっこを出し切れない感じがする「残尿感」などによって、トイレに行く回数が多い頻尿の症状がでてきます。

骨盤底筋トレーニング

更年期障害の改善法としては、ホルモン剤漢方薬を服用することが一般的です。ホルモン剤や漢方薬の服用は、自律神経の乱れによる頻尿に効果的な一方で、骨盤底筋の緩みによる頻尿の改善法にはなりません。

骨盤底筋の緩みによる頻尿の改善法は、骨盤底筋を鍛えるトレーニングをすることです。骨盤底筋は、膣と肛門を意識的に絞めたり緩めたりすることで鍛えることができます。最初は、専門家の指導を受けると良いでしょう。道具は要りませんし、慣れれば電車を待っているちょっとした時間などにも行うことができます。

骨盤底筋体操で頻尿改善 | 尿が我慢できない時の対策
骨盤底筋体操で頻尿改善 | 尿が我慢できない時の対策
骨盤底筋体操で頻尿改善 | 尿が我慢できない時の対策 頻尿でトイレが近くなると、生活の様々な面で支障が出てきます。尿のことが気になって仕事等に集中でき...


骨盤底筋が強くなることで、子宮や膀胱の位置がずれて起こる頻尿を改善することができます。40代から女性は徐々に骨盤底筋が弱くなり、頻尿だけでなく尿漏れの原因にもなりますので、骨盤底筋トレーニングを習慣として行っていくことをお勧めします。

膀胱訓練

骨盤底筋トレーニングと同時に行いたいのが、膀胱訓練です。頻尿の症状が出ると、早め早めにトイレに行く習慣がついてしまうことが多くなります。そのため、膀胱に尿が溜まることが少なくなってしまい、膀胱が収縮しがちな「過活動膀胱」になり、頻尿が悪化していくという悪循環が生まれます。

その悪循環を断ち切るために、意識しておしっこを我慢する訓練が「膀胱訓練」です。トイレに行きたくなったら、まずは3分間我慢してみましょう。それが出来るようになったら、徐々に我慢する時間を延ばしていきます。

膀胱訓練でトイレの回数を減らす方法
膀胱訓練でトイレの回数を減らす方法
膀胱訓練でトイレの回数を減らす方法 今の日本は公衆トイレが充実しているため、頻尿の症状がない人は、普通は外出してもトイレに困ることは少ないでしょう。 ...


過活動膀胱の症状が強くて3分も我慢できないという場合は、医師の指導を受けるようにしましょう。

更年期を明るく過ごすために

このように更年期障害の頻尿は、症状が軽い内に適切に対処すればほとんどの症状が改善できます。

頻尿が悪化すると外出するのも億劫になり、仕事やお付き合いに支障が出ることもあります。ぜひ一人でお悩みにならずに、早めに専門家の指示を仰いで改善法を実践してみましょう。