高血圧と夜間頻尿 | トイレが近い原因と生活習慣の改善による対策

高血圧と夜間頻尿 | トイレが近い原因と生活習慣の改善による対策

高血圧と夜間頻尿 | トイレが近い原因と生活習慣の改善による対策

トイレが近い症状を「頻尿」といい、夜中に頻尿で何度もトイレに起きる症状を「夜間頻尿」といいます。

個人差はありますが、日中8回以上、夜間1回以上の排尿回数が目安となっています。夜間1回以上でも継続的に起こるようであれば夜間頻尿にあてはまりますが、睡眠障害等で問題になるのは、夜間2回以上トイレに通うような場合が多いようです。

高血圧と夜トイレが近い夜間頻尿

頻尿は症状も原因もさまざまです。排尿トラブルですから、前立腺肥大症膀胱炎など、泌尿器の疾患が原因となることが大半です。けれども、泌尿器以外に、高血圧、糖尿病、心不全、脳血管障害、心因性などの疾患が原因となっている場合があります。

今回は、高血圧と頻尿の関係と、その対策についてまとめます。

高血圧が原因の夜間頻尿

血圧と腎臓は密接に関連していて、高血圧が原因で腎臓病になる場合があり、逆に腎臓病が原因で高血圧になる場合もあります。

高血圧の主な原因としては、塩分摂取量が多いということがあります。塩分を多く摂ると、血液中の塩分濃度を一定に保つため、血液中に水分を多く取り込みます。そのため、血管に圧力がかかり、高血圧となります。

高血圧が原因でトイレが近い夜間頻尿

血液中に塩分が多い場合は、“夜間・早朝高血圧”タイプの高血圧になります。それは、腎臓が夜間に血液中の塩分を排出するために血圧を上げるホルモンを分泌し、その血圧の力を利用して塩分と水分を含む尿を作るからです。そのため、夜間から早朝に血圧が高くなると共に尿量が増えるので、夜間頻尿になります。

また、高血圧による動脈硬化が原因で、血管の一部が硬く狭くなるということがあります。このようなタイプの高血圧が長く続くと、腎臓に常に負担がかかるため腎機能が弱まります。そのため日中に尿を十分に作れなくなり、夜間も作ろうとするため、多尿による夜間頻尿になると考えられています。

利尿薬の役割

高血圧の対策には利尿薬を用いられることが多くあります。利尿薬には、水分と一緒に塩分を尿として排出する働きがあるため、血液中の塩分濃度が下がり血圧が下がります。

利尿薬を服用すると、頻尿が悪化するのではないかと思うかもしれません。たしかに日中の尿量は増えて、トイレが近いことになります。けれども、日中に少しずつ塩分が尿と一緒に排出されるので塩分濃度が抑えられ、夜間に腎臓が一生懸命尿を作る必要がなくなります。そのため、辛い夜間頻尿の症状を抑制する効果があるのです。

生活習慣の改善による対策

高血圧は”サイレントキラー”とも呼ばれます。血圧が高い状態が続くと、自覚症状がなくても徐々に心臓や腎臓を弱めていき、命に関わる重篤な疾患につながっていくためです。血圧が高めになってきたら、早めに対策を講じて、それ以上血圧を上げないように気をつけましょう。

生活習慣の改善による高血圧・頻尿対策


対策としては、第一に、塩分を摂りすぎていないかをチェックし、塩分の多い食事を控えましょう。ラーメンのスープを飲み干さないなど、食べ方も工夫をする必要があります。

また、塩分を排出する働きのあるカリウムを多く摂りましょう。カリウムは野菜、果物、豆類などに多く含まれています。アボガドや納豆、ほうれん草などが代表的です。ただし、腎臓が悪い場合、カリウムの摂りすぎは良くありませんので注意しましょう。


適度な運動も血液の循環を改善し、副交感神経の働きによって血圧を下げる方向に作用します。ウォーキング、水泳など、有酸素運動を継続して取り入れていくことが大切です。

このように、日々の生活習慣を見直し、対策をとることで血圧の上昇を抑えることができます。高血圧や夜間頻尿の症状を改善して、健康的な生活を目指しましょう。