冷え性と頻尿の関係 | トイレが近い原因となる体質と改善方法
「冷え性の人はトイレが近い」とよくいわれますが、本当でしょうか?
個人差はあるものの、一般的に排尿回数は日中6〜8回、夜間0回が普通とされており、それよりも回数が多いと「頻尿」と考えられます。
今回は、冷え性と頻尿の関係と、その改善方法についてまとめます。
冷えるとトイレが近くなる原因
冷え性の人に頻尿の症状が出る原因としては、以下ようなものが挙げられます。
1.血液の循環が悪い
冷え性の原因は、血液の循環が良くないために、手足など末端の血管まで血液が流れていかないことです。血のめぐりが悪いと、膀胱やその周辺の筋肉にも血液が行き渡らなくなるため、膀胱が収縮して尿を十分に溜められないことで頻尿になります。
2.汗をかく量が少ない
体が冷えていると、新陳代謝が悪くなり、汗をかく量が少なくなりがちです。その代わり体に水分が溜まるので、尿の量が増えて頻尿の傾向が現れやすくなります。
3.温かい飲み物の多飲
冷え性の人は、体を温めるためにホットドリンクを多く飲む傾向がありますが、水分摂取が増えてくると頻尿の症状が出てきます。また、温かい飲み物というと、緑茶、コーヒー、紅茶など、利尿効果のあるカフェイン飲料も多く、トイレが近い原因になります。
冷え性による頻尿の改善方法
それでは、どうすれば冷え性が原因の頻尿を改善することができるのでしょうか?
結論としては、体を温め血の巡りを良くすることが、冷え性の対策であり、同時に頻尿対策です。体を温めるという場合、防寒具や保温具で外側から温める方法と、食事や運動で体の内側から温めて体質改善をはかる方法があります。
身体の外側から温める
温かい衣服を身につける他、必要に応じて靴下の重ね履きをしたり、衣類用の使い捨てカイロを使うなどして、身体の冷えを防ぐように温めましょう。
冷え性というと手足の先が強調されますが、案外盲点なのが「お腹の冷え」です。お腹が冷えていると膀胱が収縮して頻尿の原因になります。特に夏場はお腹周りが薄着のため、クーラーの冷気で冷えやすくなります。そんな場合は昔ながらの腹巻きを使うのが効果的です。
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また、夜に手足が冷えて寝付けないという方は、寝る直前にゆっくり入浴して、体の芯まで温まってからベッドに入るようにしましょう。どうしても足元が冷えるという場合は、湯たんぽがお勧めです。
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身体の内側から温める
まず、食事は医食同源の考え方に基づき、体を冷やす食べ物を避け、体を温める食べ物を積極的に摂るようにしましょう。体を温める食べ物としては、ごぼう、カボチャ、人参、蓮根、蕪などの根菜類が代表的です。また、調理の際には生姜などの香辛料を活用するとより身体が温まります。
一方、体を冷やす食べ物は、キュウリ、レタス、ナス、スイカ、梨、白砂糖などです。頭に入れておき、冷えが気になる人は控えめにしましょう。また、調理法にも気をつけ、冷たい料理より温かい料理を摂るよう心がけましょう。
生姜や様々な有効成分を配合したサプリメントも販売されています。
次に運動です。日頃の運動不足が血液の循環を悪くし、冷え性、ひいては頻尿の原因となる場合があります。冷え性は体質と思われていますが、生活習慣病という側面もあるのです。
冷え性に効く運動としては、ジョギングなどの有酸素運動が効果的です。また、冷え症を改善するストレッチなどを取り入れるのも良いでしょう。
体を温める熱は、筋肉が使われることで発生します。毎日のウォーキングなど、軽い運動を継続的に行うことで冷えにくい体質を作りましょう。